ノンフライヤーの選び方と上手な使い方
油をたっぷり使わずに揚げ物風の料理が作れるノンフライヤー。仕組みを知っておくと、機種選びも毎日の使い方もぐっと楽になります。
ノンフライヤーの仕組み
ノンフライヤーは、本体の上部にあるヒーターで空気を加熱し、ファンでその熱風を庫内に勢いよく循環させる調理家電です。食材の表面に高温の風が当たり続けることで水分が飛び、揚げ物に近い香ばしさや食感が生まれます。英語では「エアフライヤー」と呼ばれることが多く、日本でも両方の名前で売られています。
基本的な原理は、ファン付きのコンベクションオーブンとよく似ています。違いは庫内が小さく、熱風が食材のすぐ近くを流れる点です。そのため予熱が短く済み、少量の調理が手早くできます。
油を「まったく使わない」わけではない点は知っておきましょう。冷凍の揚げ物のように最初から衣に油が含まれている食品はそのまま調理できますが、生の野菜や衣をつけた食材は、少量の油をスプレーしたりはけで塗ったりしたほうが、色づきも食感もよくなります。
タイプの違い
ノンフライヤーにはいくつかの形があります。キッチンの広さや作りたい料理に合わせて選びましょう。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| バスケット型 | 引き出し式のかごに食材を入れる。最も一般的で操作が簡単 | 揚げ物の温め直しや少量の調理が中心の人 |
| オーブン型 | 扉を開けて網やトレーを出し入れする。段数が多く、窓付きが多い | 一度に複数の料理を作りたい人、トーストや焼き物もしたい人 |
| 2槽式 | バスケットが二つあり、別々の温度と時間で同時に調理できる | 主菜と副菜を同時に仕上げたい家族世帯 |
選ぶときのチェックポイント
容量と設置スペース
容量はリットルで表示されるのが一般的ですが、実際に大切なのは「バスケットの底の広さ」です。ノンフライヤーは食材を重ねずに並べたときにいちばんうまく仕上がるため、容量が同じでも底が広いほうが一度に調理できる量は多くなります。家族の人数と、よく作る料理の量を思い浮かべながら選びましょう。
また、本体の大きさだけでなく、周囲の空きスペースも確認が必要です。ノンフライヤーは背面や側面から熱い空気を排出するため、壁や棚との間にすき間を取るよう取扱説明書で指定されていることがほとんどです。棚の中や吊り戸棚の真下で使えるかどうかは、購入前に確認しておきましょう。
温度とタイマーの設定幅
温度を細かく設定できる機種なら、揚げ物だけでなく焼き野菜や焼き菓子にも応用しやすくなります。タイマーの上限も機種によって違うので、じっくり加熱したい料理を作るなら確認しておくと安心です。
お手入れのしやすさ
毎日使う道具ほど、洗いやすさが続けられるかどうかを左右します。
- バスケットや網が取り外せて、丸洗いできるか
- 食器洗い乾燥機に対応しているか
- 内側にこびりつきにくいコーティングがされているか
- 庫内の天井(ヒーター周り)に手が届きやすいか
運転音と消費電力
ファンが回るため、運転中はある程度の音がします。早朝や深夜に使うことが多い場合は、運転音の目安が記載されているかを確認するとよいでしょう。消費電力が大きい家電なので、電子レンジやケトルと同時に使うとブレーカーが落ちることがあります。同じコンセントや回路で使う家電の組み合わせにも注意しましょう。
カリッと仕上げるコツ
- 詰め込みすぎない。 食材が重なると熱風が当たらず、蒸したような仕上がりになります。量が多いときは2回に分けたほうが結果的に早く、おいしく仕上がります。
- 途中で一度ゆする、裏返す。 調理時間の半分ほどでバスケットを取り出して軽くゆすると、焼きムラが減ります。
- 水分をふき取る。 野菜や肉の表面の水分をキッチンペーパーでふいておくと、焼き色がつきやすくなります。
- 油は「少量を均一に」。 スプレーボトルやはけで薄く塗るのがコツです。
- 予熱の指示に従う。 予熱が必要かどうかは機種やレシピによって違います。取扱説明書の目安を基準にしましょう。
最初のうちは、レシピの時間より少し早めに様子を見るのがおすすめです。機種によって火の通り方にクセがあるので、何度か使ううちに自分の機種に合った時間がつかめてきます。
安全に使うための注意
- クッキングシートは食材をのせた状態で使う。 予熱中にシートだけを入れると、熱風で舞い上がってヒーターに触れるおそれがあります。シートやアルミホイルの使用可否は、必ず取扱説明書で確認してください。
- 熱い蒸気に気をつける。 バスケットを引き出すときは、蒸気や油はねが顔や手にかからないようにしましょう。
- 安定した平らな場所に置く。 布やビニールの上、コンロのすぐ近くは避けます。
- 金属製のトングやフォークでこすらない。 コーティングが傷むと、こびりつきやすくなります。
お手入れの基本
使い終わったら本体が冷めてから、バスケットと網を洗います。油汚れは時間がたつほど落ちにくくなるため、その日のうちに洗うのがいちばん楽です。こびりつきがある場合は、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして、しばらくつけ置きしてからスポンジでやさしく洗いましょう。研磨剤入りのスポンジやクレンザーは、コーティングを傷める原因になります。
本体の外側や庫内は、固く絞った布でふく程度で十分です。ヒーター周りに油がたまると、においや煙の原因になることがあるので、ときどき確認しておきましょう。
ノンフライヤーで作った料理に合わせる一品として、麺のゆで方ガイドもどうぞ。